2017年04月06日

男をたてる~





山本周五郎の描く女たちはみな

良くできた女性である

かの時代、大成した男たちのもとには

良くできた妻(女房)がいたことだろうと思う
(一部?例外もあったかも?)

金がなくとも黙って酒を用意し

肴をあてがった

もう泣けるじゃぁありませんか

その陰では、親から持たされた家財道具や着物・小物

果ては女の命である黒髪までも売った

こうして考えると、やはり女は男をたてるものかなと

それが極々当り前のことだった時代が

かつて確かにあったのだなと

男に食わせてもらうという時代でもあったこと

それが必ずしも不幸だったとは限らない

今でこそ女も手に職を持ち、働く時代ではあるが

潜在意識の中ではそいうものが

あるのかもしれない

そういう意味から、依存という意識を思うのだ

良いにつけ悪しきにつけ、女は男に依存してきた

それが男をつけ上がらせてきたとも

言えるのではないか

とね

また、男である限りそうあらねばならなかった

というある種の呪縛もあったのかもしれない

それに耐えきれなくなった者が

立場の弱い奥方を苦しめた

今でいうところのDVですか?

時代劇を見ていると、今とは逆行しているかもしれないけれども

男とか女とか

そういうものを強く意識してしまうのです

でも、嫌いじゃないですね

そういう意識

時代劇好きなので!


  


Posted by メ~グルル at 20:37